ラベル ことば の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ことば の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年2月10日木曜日

江戸の町の言葉


江戸の町では階層・職域ごとに、独特な言葉が発達していきます。


いつ江戸へ

 参られた。        武士

 来やしゃんした      遊女

 ござりました       僧侶・医者

 ござんした        太夫(最高位の遊女)

 おいでなされました    町家の主人

 おこしでござりました   町家の女房

 来なさんした       芸者

 おいでなせえました    職人


「言語生活」104号  筑摩書房


写真はXQ1

2022年1月4日火曜日

辛抱する木に金がなる

 何事も辛抱すればいつか実を結ぶ

「辛抱する木」は「辛抱する気」に掛けて、

お金の倹約や辛い仕事など、何事も辛抱強く

こつこつと励んでいれば、木に実がなるように、

いつか成功して財産もできるということ。


出典 日本のことわざを心に刻む

   岩男忠幸著

   東邦出版


写真はSony Xperia

2021年8月24日火曜日

言葉は心の使い



 言葉は心に思っていることを伝える使者である。
心に思っていることは、自然に言葉に表れてしまうものであるということ。

「口は心の門」とも言いますが、

心に思っていることはとかく口に出して言いがちであるから、

言葉には気をつけなさいという

戒めの意味もあります。



出典   日本のことわざを心に刻む

著者   岩男忠幸

     東邦出版



写真はS95

2020年7月9日木曜日

言霊の幸わう国(ことだまのさきわうくに)

われわれのご先祖たちは、日本を「言霊の幸わう国」と呼んでました。
言霊が栄えさせている国、ということです。
万葉集では柿本人麻呂の歌が収められています。
 しきしまの大和の国は、
 言霊の幸わう国ぞ、
 ま幸くありこそ

現代文にすると
 この日本の国は、
 言霊、すなわち言葉が持つ霊的な力によって幸せになっている国です。
 これからも平安でありますように


古代の人々は、言葉に霊力が宿ると考える「言霊信仰」をもっており、
美しい心から生まれる正しい言葉は、
その言葉通りの良い結果を実現し、
逆に、乱れた心から生まれる粗暴な言葉は災いをもたらす、と信じていました。


出典  高橋こうじ著 日本の大和言葉を美しく話す
            ー心が通ずる和の」表現


写真はスマホ(AQUOS sense lite SH-M05)

2020年7月2日木曜日

三つの廊下

天候が、降ろうか、照ろうか、曇ろうかの三つの「ろうか」の
どれであるか定まらないことを「廊下」に掛けて言ったもの。

goo国語辞書


写真はCONTAX S2b

2020年3月3日火曜日

梅は百花の魁

その年のどの花より早く咲くのが梅であるという意味。
また、優れた人物などが輩出するとき、
先陣をなすもののたとえでもある。

さきがけは「先駆け」と書きますが、
他の者に先んじて馬で適中に攻め入ることが
もとの意味で、「魁」にはかしら、
その道を初めて開いた人、
優れているという意味もあるので、
この字を使ったのでしょう。

出典 日本のことわざを心に刻む
   ー処世術が身につく言い伝えー

写真はZeiss Ikon

2020年1月7日火曜日

七草

春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、
ほとけのざ、すずな、すずしろ。五節句のひとつ
にあたる1月7日の人日に、健康を祝って、春の
七草の入った七草粥をいただきます。江戸時代に
は、七草を包丁でとんとんと叩いて調理をすると
き、歌を歌いながらしたそうです。

草なずな 唐土の鳥と
日本の鳥と 渡らぬ先に

出展 日本の七十二候を楽しむ
   ー旧暦がある暮らしー

気候や降雪の関係で七草が摘めないない地方では、
代わりのものを入れてお粥を作るところもあります。


我が家はレトルトのお粥を食べました。

写真はスマホ(AQUOS sense lite  SH-M05)

2020年1月4日土曜日

財布の紐を首に掛けるよりは心に掛けよ 

財布の紐を首に掛けて、金銭を盗まれない
ように気をつけるよりも、無駄遣いしない
ように心掛けるほうが大切だということ。

財布だけでなく、人も口を開くと何かしら
無用な失敗をすることがあるので、どちら
も口を締めておいたほうがよい。
つまり余計なお喋りも無駄遣いも慎みな
さいということを「口と財布は締めるが得」
といいます。

出展 日本のことわざを心に刻む
   ー処世術が身につく言い伝えー


写真は本文と関係がありません

2020年1月1日水曜日

正月

1月の正月と7月のお盆。半年に一度、収穫に感謝
し、豊作を願い、そして先祖を敬う儀式は、古い
時代から行われてきました。正月にお招きする年
神さまは、田の神さまであり、ご先祖様でもあり
ます。旧暦で1日が新月、15日が満月だったので、
旧暦1月1日を大正月(おおしょうがつ)、15日を小
正月(こしょうがつ)として祝いました。

何となく今年はよいことあるごとし
元旦の朝晴れて風なし
石川啄木


出展 日本の七十二候を楽しむ ー旧暦のある暮らしー

本館ともどもよろしくお願いします。

2019年12月30日月曜日

歳の市

正月を迎えるための買い物客でにぎわう歳の市。
門松や松飾り、注連飾り、鏡餅・・・・・・・。
また、おせちの材料や雑煮用の餅などの買い出し
も。鏡餅は新年の恵方に向けてつくる恵方棚や、
神棚、床の間にも飾りますが、それらがないと
きは、白木の箱や塗りに半紙を敷き、その上に

鏡餅を飾って棚の上などに供えます。

出展 「日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー

こちらも今年最後の更新となります。
ご覧頂きありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
           yuta

2019年12月18日水曜日

雪吊り

積雪が多い地方では、11月~12月中旬に、積もった雪の重みで枝が折れないように、
雪吊りして木を守ります。幹に沿って木より高く支柱を立て、その天辺から八方に縄や
針金を渡して1本1本の枝と結びます。さながら傘を開いたような趣で、兼六園の雪吊り
は、大仕事ながら冬の風物詩です。

出展  「日本の七十二候を楽しむ」 ー旧暦のある暮らしー

雪がほとんど降らない東京でも見られました。

写真は目白庭園

2019年11月14日木曜日

言葉多きは品少し

口数が多い人は品がなく、軽々しく威厳に欠ける。
軽薄な人に限ってよく喋るという、
おしゃべりを戒める言葉でもある。

鎌倉末期から使われ、江戸時代には寺小屋の教科書になっていた「童子教」にもある言葉で、
子供の頃に、男は威厳を保つために無駄な口をきくな、
女は口数が少ない方が奥ゆかしい、
と、教えられていたのでしょう。
ちなにに、NHK の調査ではこのことわざの認知度は3割程度でした。
あまり知られていないのは、昔のように学校で学ぶことがなくなったからでしょう。

出展 「日本のことわざを心に刻む」


写真は散歩中に出会ったブルテリア
ぶさいく犬と言われるがおとなしくて、
人なっこくて、かわいい犬でした。 

2019年10月31日木曜日

入り相の鐘


夕暮れ時にゴ~ンという美しい響き。
大きな梵鐘とそれをつくお坊さんの姿が・・・
夜の「晩鐘」よりも「入り相の鐘」という言葉が似合います。
「入り相」は「日が沈む頃」という意味です。

出典 「日本の大和言葉を美しく話す」


写真は池上本門寺の鐘楼

 夕焼け小焼け

2019年9月3日火曜日

口より出せば世間

ひとたび口に出した言葉は、世間に発表したのと同じこと。
秘密にしておくべきことを、ちょっと口をすべらして他人に
話してしまえば、あっというまに世間に広く知るところとなる。
「口から出れば世間」ともいいます。


 出典 「日本のことわざを心に刻む」

2019年7月12日金曜日

目もあや

「ど派手」という言葉は派手すぎてみっともないという批判を込めた言葉だと思いますが、
最近は自分たちの服装を「ド派手に行こう」などという若者も増えて悪いイメージが薄れているようです。
ほぼ同じ意味で、より激しく、美しい言い方があります。
「目もあや」です。
「目もあや」の「あや」は「綾」、や「彩」から美しい模様を連想するけど、
この「あや」は怪しいの「あや」です。
衣装や飾りがとてもきらびやかで、目の機能がおかしくなってまともに見ることができない。
それほど派手で美しい。

「目もあやな衣装で臨む」
「目もあやに着飾っていた」
と、いうように用いる。

出展 「日本の大和言葉を美しく話す」

 

2019年4月2日火曜日

新元号


新元号が「令和」に決まりました。
645年の「大化」以降、248番目の元号になります。
出典は我が国最古の歌集「万葉集」で古典からの引用は初めてです。

出典
「万葉集」巻五、梅花の歌三十二首幷せて序

引用文
        
初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、
蘭薫珮後之香

現代語訳
折しも、初春の佳き月で、 気は清く澄みわたり
風はやわらかにそよいでいる。
梅は佳人の鏡前の白粉のように咲いているし、
蘭は貴人の飾り袋の香のように匂っている。

5月1日施行

施行までになじまないといけない。
朝晩「令和」と言うことにするか。(笑)

元号が決まったことで万葉集が売り切れて増刷するとか、

角川出版の株価が上がったとか。

写真は有栖川宮記念公園の白梅

2019年2月27日水曜日

 日和


日和は天気と同じ意味だけど、天気が天気予報、天気図など科学的な言葉の中で使われやや堅い感じがするが、
日和は昔も今も日ざしの柔らかさと程よい気温を感じさせる優しい言葉です。
「うららかな日和が続いてます」というと、「いい天気が・・」の数倍心が和みます。

「oo日和」という言い方も情緒があります。
「秋日和」はいかにも秋らしい空が澄んだ晴天
「狐日和」は晴れていたと思ったら雨が降る変わりやすい天気

「日和」にはなにかを行うのにちょうどいい天気という意味もあり、
「散歩日和」「海水浴日和」のようにだれでも自由に複合語を作れます。

「日本の大和言葉を美しく話す」より

写真は芝公園 東京タワー

2019年2月23日土曜日

枯木(かれき)

枯木には二つの意味があります。
一つは枯死してしまった木
もう一つは葉落ちたと言う意味で落葉樹について言われる。
具体的に木の名前を付して枯れ柳(かれやなぎ)、枯藤(かれふじ)、枯銀杏(かれいちょう)
と、表現することもあります。

”日本人が大切にしてきた季節の言葉”より


 写真は広尾 有栖川宮記念公園

2019年1月17日木曜日

季節の言葉〜冬

埋火(うずみび)
埋火とはよくおこった炭に灰をかけた状態をいいます。
よくおこった炭は、傍にいると熱いくらいだけど、
部屋が暖かくなった後の埋火は、うたたねを誘うほどに
気持ちがいいものです。
埋火はずっと昔からある冬の季節の言葉で、
平安時代の歌人藤原俊成は、
「うずり火のあたりにちかきうたたねに
春の花こそ夢に見えけれ」
と、読んでます。

出典 日本人が大切にしてきた季節の言葉

2018年12月12日水曜日

江戸言葉1〜お履き物(おはきもの)

縁を切ること。

好い加減に見切りをつけて、
お穿きに物にしてしまう方がよかろうぜ
 戯曲「新宿夜話」


写真は本文とは関係ありません









このブログを検索

ページ